第69回卒業証書授与式が開かれました。
平成29年3月2日
キッセイ文化ホールにて「第69回卒業証書授与式」が挙行され、318名の卒業生に向けて、同窓会長より祝辞を送りました。
(同窓会長祝辞)
ご紹介いただきました美須々ケ丘高校同窓会長の中村でございます。同窓会を代表しましてお祝いの言葉を述べさせていただきます。卒業生の皆さん、ご卒業を心からお祝い申し上げます。本当におめでとうございます。また、すべての保護者の皆様、今日の良き日を迎えられ誠におめでとうございます。この日が来るのがどんなに待ち遠しかったことでしょう。さらに保坂校長先生をはじめとする教職員の皆様に感謝と御礼を申し上げます。
卒業される皆さんは、本日三年間の歳月を共に過ごした友人たちと別れて、また、暖かく時には厳しく指導してくださった先生方に送られて母校美須々ケ丘高校を、巣立っていかれます。今日これから皆さんはこれまでとは違った新たな一歩を踏み出します。将来に向かって大きな夢を持ち、そのための努力をされることになりますがその思いはそれぞれに異なったものでありましょう。その夢が叶えられるまでの道のりは極めて険しいものかもしれません。しかし、かの有名な大リーガー イチロー選手によれば「壁というのは、できる人にしかやってこない。超えられる可能性がある人にしかやってこない。だから壁があるときはチャンスだと思っている。確かに壁が立ちはだかるとはいうけれど、(その壁は時間がかかっても必ず乗り越えることができるんですよね)なので、もしこの先、壁にぶちあたっても諦めずに頑張って、それをバネに次のステップに進んで欲しいです。」と述べておられます。私的なことで恐縮ですが、川崎市に住む私の娘は双子の児の母です。この双子を授かったとわかったときの不安は相当深刻なものでした。唯、救われたのはご主人のお母さんが双子を育てた経験者でした。そして、そのお母さん曰く「神様はこの人なら双子でも育てることができると選んでくれたのですよと。娘はこの言葉を信じてそのアドバイスに支えられながら、旦那さんと協力して子育てを続け現在、中学2年生です。皆さんに申し上げたいことは、向かってくる壁は越えられないものは一つもないということです。自信を持って突き進んでいただきたいのです。仮にここで望むような結果が出なかったとしても落ち込むことはありません。その拙かった結果についてその原因を追跡することで次の機会に生かせばよいのです。むしろ、いろいろな経験をさせてもらうことがその後の人生において、あのときの苦労は今のラッキーに繋がっていると思えるのです。人生は気持ちの持ち方で自分を見失うことなく過ごしていけるということではないでしょうか。同窓仲間の皆様のご検討を大いに期待しております。
わが美須々ケ丘高校は新年度から創立一〇八周年を迎えます。「みすずのこころ」を大切にこの先もますます優秀な学校として発展し続けますことを願うものでありますが、私といたしましては同窓会のことも是非忘れずに母校を気軽に訪ねてきてくださることを期待しております。教育会館という素晴らしいコミュニケーションの場があります。有効活用していただきながら会員同士の絆を深めていってほしいと思います。長い学校史の中で多くの先輩たちで構成する同窓生は、皆さんの応援団でもあります。ぜひ、同窓会活動にも主体的に参加して、「成功」や「失敗」を語り合い、学びあい、支えあって豊かな人生を築こうではありませんか。最後に、皆さんは、それぞれ進む道は異なっていますが、何事もプラス思考で積極的に挑んで下さい。本日はご卒業おめでとうございます。