第67回卒業式にて同窓会より祝辞を贈りました。
祝辞の内容は次の通りです。
平成二十六年度卒業証書授与式・卒業式
ご紹介いただきました同窓会長の中村でございます。同窓会を代表いたしましてお祝いの言葉を述べさせていただきます。卒業生の皆さん、ご卒業を心からお祝い申し上げます。本当におめでとうございます。また、どんなに待ち遠しかったことでしょう、今日の良き日を迎えられお集まりいただきましたすべての保護者の皆様、誠におめでとうございます。さらに入学から今日まで親身になって御指導いただきました寺沢校長先生をはじめとする教職員の皆様に改めて感謝と御礼を申し上げます。
卒業される皆さん。皆さんはこれまではご両親に守られ、先生に守られ、学校という安全なカゴの中で、学生という肩書きによって文字どおり"加護"を受けて参りました。しかし、これからは一人前の大人として責任と自覚を持って行動することが求められます。
このところの日本経済はリーマンショック以降、長期に渡った景気低迷から、ようやく抜け出そうとしていたやさきの消費税率三パーセント引き上げにより景気回復の足が引っ張られてしまっていることが気がかりであります。確かに大企業および力のある中小企業においては積極的な採用活動に踏み切るなどの変化に於いて、また、所得面での待遇改善などの動きが見られますものの、地方の経済回復にまでは及んでいないことが感じられます。
このように、相変わらず低迷する日本の経済状況のもと、皆さんは非常に厳しい環境に身を投じることになります。時には「辛抱」や、「忍耐」という経験も積むこともあるでしょう。しかしながら、皆さんが夢を持って、その夢までいかにして到達するのかを強く心に思い描けば、必ず道は開けます。
努力も、忍耐も、結果としては「すばらしい経験」となって、皆さんの中に蓄積されていくことでしょう。
例えば、人が物事を判断する時、知識だけではなく「経験」が非常に重要な役割を果たします。
これまでの学校生活で学んで来たことが「知識」だとすると、これから先の人生で得られる「経験」が皆さんを格段に豊かな人間にしてくれます。
こんな時代だからこそ、どうか皆さん、恐れず、ひるまず、前向きにチャレンジしてください。どんな経験も必ず皆さんを育ててくれます。そんな皆さんに去年の卒業生の皆さんにも申し上げましたありきたりではありますが次の一節を今年もご紹介します。
かの有名なナポレオン・ボナパルトの名言を示します。
予の辞書に 不可能ということばはない。
私には、 やってできないことはひとつもない。
もし、自分自身の辞書が あったとしたら、
その中に不可能などという言葉は 入っていないはずだ。
わが美須々ケ丘高校は「みすずのこころ」を大切にこの先もますます優秀な学校として発展し続けますことを願うものでありますが、私といたしましては同窓会のことも是非忘れずに母校を気軽に訪ねてきてくださることを期待しております。教育会館という素晴らしいコミュニケーションの場があります。有効活用していただきながら会員同士の絆を深めていってほしいと思います。長い学校史の中で多くの先輩たちで構成する同窓生は、皆さんの応援団でもあります。ぜひ、同窓会活動にも主体的に参加して、「失敗」や「成功」を語り合い、学びあい、支えあって豊かな人生を築こうではありませんか。最後に、皆さんは、それぞれ進む道は異なっていますが、常に物事を前向きに捉えた積極的な人生を歩んでください。それからもう一点、ご存知の方も居られると思いますが本校の同窓会のホームページが先月大幅にリニューアルいたしました。そこで皆様にもこのホームページを是非、積極的にご覧いただき、新たな動きを把握していただくとともに建設的なご意見をお寄せいただきますことで、同窓会の発展に繋がりますことを願っております。
卒業生の皆さん。今日の門出を心からお喜び申し上げます。また、ご臨席の保護者の皆様には心よりお祝いを申し上げますと共に、校長先生ならびに諸先生方のご功労に対し、改めて敬意を表したいと存じます。
本日は誠におめでとうございます。